台湾華語

(文法編 第6回)「的」の基本【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】「〜的な?」中国語も日本と感覚が近い「的」の使い方

要約:最後まで読むと、この画像の内容が理解できます。

前回「(文法編 第5回)中国語の語順 SVO【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】中国語の語順は「何がどうする?何を?」」では、中国語の語順について学んできました。

今回は名詞の修飾表現について学んでいきます。

想定している学習者

中国語入門者向けの記事は次のような学習者を想定しています。

  • 英語勉強はしている(中学英語はおそらく覚えている)
  • 中国語で知っているのは「謝謝」と食べ物くらい(小籠包、魯肉飯、火鍋)
  • 大人になったけど新しく中国語を覚えたい!(私はアラサー)

名詞を修飾するコトバ

これまでは名詞は修飾せずにそのまま表現してきましたが、修飾表現を学ぶことで「冷たい飲み物」のようにモノの特徴を詳しく表現ができます。

日本語でいう「○○○の〜」は「的」

中国語にも「私の○○○」とか「彼の○○○」のように、日本語でいう「の」に対応する漢字があります。それが「的(de)」です。

基本的な使い方は日本語と同じです。

日本語:私のお茶

中国語:我的茶

(文法編 第1回)人称代名詞【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】中国語には所有格・目的格がない?」の記事では、中国語には「所有格や目的格がない」とお伝えをしました。

「名詞」と「名詞」の間に「的」が入ることで「○○○の△△△」と表現できるのですね。

「我的茶」の「我」を他の名詞に置き換えることもできます。

日本的茶:日本のお茶

海外的茶:海外のお茶

簡単ですね。

「○○○な〜」=形容詞と名詞の間にも「的」

形容詞とは「甘い」とか「真っ黒な」といったように「性質や状態」を表す用語です。

日本語や英語と同じように、名詞を修飾したり状態を表しますことができます。

「熱いお茶」や「冷たいお茶」のように、形容詞で名詞を修飾する場合にも「的(de)」を間に挟みます。

熱的茶:熱いお茶

凉的茶:冷たいお茶

日本語の感覚では「熱い(的)お茶」といった具合でしょうか。

サンエン台湾でズズちゃんが「黄色い(形容詞)」+「の(的)」「お茶(名詞)」というふうに何か日本語としては不自然な表現をするときがあります。これは中国語の文法が影響しているのですね。

私たち日本人は逆に「的(de)」を入れ忘れないように注意をしましょう。

「的」を省略できるケースもあるのですが、今回は説明を省略しますね。まずは、形容詞と名詞の間には「的」が必要と覚えておきましょう。

動詞と名詞の間に「的」を置くと「ための〜」

前回の「中国語の語順は「何がどうする?何を?」【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習 文法編 第5回 – 中国語の語順 SVO】」で、中国語の動詞の使い方を学ぶと理解がしやすくなります。

「形容詞」は「熱い」とか「冷たい」とかイメージがつきやすいですが、「動詞」も名詞を修飾することができます。

日本語だと次の文章のように「飲む」という言葉で名詞を修飾することができますね。

私が飲むためのお茶(私のお茶)

中国語で「飲む」を表す漢字は「喝」ですが、動詞の後ろに「的」を置くことで動詞が名詞を修飾できます。

我喝的茶:私が飲むためのお茶(私のお茶)

今回の漢字

文法用の漢字

すでに説明を行っている文法用の漢字を改めて復習します。

漢字 ピンイン 意味 備考
de (助詞)装飾するための言葉 英語でいうofに近いかも?

ボキャブラリー

今回の記事の例文で使っている「熱」や「凉」を今回は学びます。

ボキャブラリー ピンイン 意味 備考
(形容詞)温かい
liáng (形容詞)冷たい

瞬間中国語作文

今まで使ってきた漢字を含めて、「的」を使った修飾文を練習してみましょう。

日本語訳をみて、すぐに中国語訳をできるか力試しにご利用ください。

次の文章の「▶︎」をクリックすると中国語訳(繁体字)を表示します。

彼女は冷たいタピオカミルクティーが欲しい

她要凉的珍珠奶茶(Tā yào liáng de zhēnzhū nǎichá)

彼は日本のタピオカミルクティーを飲まない

他不喝日本的珍珠奶茶(Tā bù hē rìběn de zhēnzhū nǎichá)

日本人の私は温かいタピオカミルクティーを飲みません

日本人的我不喝熱的珍珠奶茶(Rìběn rén de wǒ bù hē rè de zhēnzhū nǎichá)

【応用】私が飲むための温かいタピオカミルクティー

我喝的熱的珍珠奶茶(Wǒ hē de rè de zhēnzhū nǎichá)

最後の応用はこれまで説明していなかった2重表現です。これまでの語順通り「〜的〜的○○○」と表現できます。

まとめ

今回は次の内容を中心に執筆を行いました。

  • 「的(de)」は日本語でいう「〜の」
  • 「的(de)」は省略できる場合があるが、今回は割愛
  • 「的(de)」は形容詞や動詞と名詞もつなげることができる
  • 「○○○で○○○な〜」と表現したい場合は「○○○的△△△的〜」と表現する

少しずつ複雑になってきますが、基本はこれまでの積み重ねです。

今回は専門用語で「性質を表す形容詞」を学びましたが、「状態を表す形容詞」というものが存在します。

日本語や英語にはない概念で少し難しいのですが、できる限り噛み砕いて説明をしたいと思います。

続きは「(文法編 第7回)状態を表す形容詞 PART1【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】中国語の形容詞の注意点」をご確認ください。(2020/04/21公開)


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