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前回「(文法編 第6回)「的」の基本【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】「〜的な?」中国語も日本と感覚が近い「的」の使い方」の記事では名詞を修飾するための形容詞の使い方で「的」を学びました。
このような形容詞のことを「性質を表す形容詞」と言います。
今回は形容詞のもう一つの使い方「状態を表す形容詞」というものを学びます。
日本語や英語にはない概念で少し難しいのですが、できる限り噛み砕いて説明をしたいと思います。
中国語入門者向けの記事は次のような学習者を想定しています。
- 英語勉強はしている(中学英語はおそらく覚えている)
- 中国語で知っているのは「謝謝」と食べ物くらい(小籠包、魯肉飯、火鍋)
- 大人になったけど新しく中国語を覚えたい!(私はアラサー)
中国語の形容詞の使い方は少しクセがある Part1
中国語で「幸せな」を表す繁体字は「幸福(Xìngfú)」です。
今回はこの「幸福(Xìngfú)」という漢字を使って「性質を表す形容詞」と「状態を表す形容詞」を学びます。
性質を表す形容詞(復習)
こちらの内容は前回の記事のとおりです。
「幸せな私」を中国語で書くと「幸福的我」になります。
ここまでは前回の知識で問題ありませんね。
状態を表す形容詞
「状態を表す」というのは、「私は幸せ」というように「主語=形容詞」の文章のことです。
「私は幸せです」は中国語でどのように表現をするのでしょうか。
一般的には「我很(hěn)幸福」と、名詞と形容詞の間には「很(hěn)」を挟む表現をします。
クセのあるポイント1:我是+形容詞は一般的じゃない
これまでの知識で「是」という漢字があります。「是」には「=」の意味があるということで「我是幸福」と表現したいと・こ・ろですが、残念ながらあまり一般的な表現ではないみたいです。
使えないことは無いそうですが、何か非常にお堅く、一般的ではない表現になるようです。
これが、英語とは違うところですね。(英語だとI am happy.と表現できるのに…)
クセのあるポイント2:「很」には副詞で「とても」という意味がある
先ほど登場した「很(hěn)」という漢字は実は「とても」という副詞の意味を持ちます。
それでは「私很幸福」だと「私はとても幸せ」と訳してしまいそうです…。
しかし、中国語のネイティブは「我很幸福」と聞いても「很(hěn)」に「とても」というイメージをしないそうなのです。
詳しい説明は次回以降の記事で行いますが、簡単にお伝えをすると「基本のイメージは何も訳さない」がベストのようです。
クセのあるポイント3:中国語の形容詞は「比較」が基本?
「很(hěn)」を名詞と形容詞の間におく理由は、中国語で形容詞は「比較」が基本のイメージを持つからなのです。
「我幸福」という文章は「私”は”幸せです」というように、
「很(hěn)」を挟まないと私だけは幸せというニュアンスの文章になってしまいます。
そのため、前回までに学んだ「很(hěn)」を間に挟むことで、比較のニュアンスを消しているのがネイティブの感覚です。
今回の新しい漢字
文法用の漢字
すでに説明を行っている文法用の漢字を改めて復習します。
漢字 | ピンイン | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
很 | hěn | (副詞)とても | 形容詞の前に用いる時、言い方の強弱で意味が変わる。 強い:「とても」 弱い:訳さない |
ボキャブラリー
今回は次の漢字を覚えて瞬間中国語作文に取り組みましょう。
漢字 | ピンイン | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
幸福 | Xìngfú | (形容詞)幸福である | |
清淡 | Qīngdàn | (形容詞)あっさりしている | |
優秀 | Yōuxiù | (形容詞)優秀 | |
嚴格 | Yángé | (形容詞)厳しい |
瞬間中国語作文
日本語訳をみて、すぐに中国語訳をできるか力試しにご利用ください。
次の文章の「▶︎」をクリックすると中国語訳(繁体字)を表示します。
緑茶はあっさりしている。
綠茶很清淡(Lǜchá hěn qīngdàn)
彼は優秀です。
他很優秀(Tā hěn yōuxiù)
私は厳しいです。
我很嚴格(Wǒ hěn yángé)
次回のネタバレをここですると、否定文だと「很」はいらないんですよね…。やっかいやっかい…。
まとめ
今回は次の内容を中心に執筆を行いました。
- 状態を表す形容詞を表現するためには名詞と形容詞の間は「很(hěn)」を挟む
- 中国語の形容詞は比較が基本イメージ
- 很(hěn)を挟まないと「私(だけは)○○○です」という感覚になっていしまう
続きは「(文法編 第8回)指示代詞と個(ge)【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】「これだってこれ!」「どれ?」とならないように「個(ge)」」をご確認ください。(2020/04/21公開)
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