台湾華語

(文法編 第8回)指示代詞と個(ge)【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】「これだってこれ!」「どれ?」とならないように「個(ge)」

要約:最後まで読むと、この画像の内容が理解できます。

前回「(文法編 第7回)状態を表す形容詞 PART1【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】中国語の形容詞の注意点」は形容詞を表す際に「很(hěn)」を使うと学びました。

今回は前回に説明をできなかった指示代詞の「這(zhè)」や「那(nà)」と形容詞を合わせて使用する際の注意点について学んでいきます。

想定している学習者

中国語入門者向けの記事は次のような学習者を想定しています。

  • 英語勉強はしている(中学英語はおそらく覚えている)
  • 中国語で知っているのは「謝謝」と食べ物くらい(小籠包、魯肉飯、火鍋)
  • 大人になったけど新しく中国語を覚えたい!(私はアラサー)

×指示代詞+形容詞 ○指示代詞+「個(ge)」+很(hěn)+形容詞

今回は文法や論理というよりは「感覚」に近い話になります。

私なりに頑張って解釈した結果をイメージで共有するので、是非ご活用ください。

「これは時計」と「これは高い」の「これは」

突然ですが次の画像を見てください。

同じ日本語で「これは」と表現をしていますが、それぞれ後ろに「時計(名詞)」と「高い(形容詞)」がきています。

それにも関わらず「これは時計」と言われた女性は、時計を何かわかっています。

一方で「これは高い」と言われた女性は「どれ?」となってしまいました。

同じ日本語の「これ」という言葉にも、大まかな物体そのものを指すときと、概念=形容詞を指す場合があるのです。

指示代詞+「個(ge)」+「很+形容詞」

先ほどの場面で、店員が何かしらの時計に指を刺しながら「これは高い」と言ったらどうでしょうか?そうすると日本語でも「これね!」となるはずです。

先ほど「これは高い」と形容詞を表現する場合、具体的に何かを刺さないと、何が高いか相手は理解できませんでした。

中国語には言葉として「これ(指を指しながら)」のニュアンスに近い「個(ge)」という漢字があります。

指示代詞※と形容詞の間に「個(ge)」を入れてあげることで、指示代名詞は形容詞を表すことができます。

※指示代詞の詳しい記事は「(文法編 第4回)指示代詞【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】中国語でも「これ・あれ」を覚えると便利!」をご確認ください。

這個很貴:これは高いです

那個很貴:あれは高いです

前回」の記事の内容で「很(hěn)」が必要なのは今回も同じです。

実は「○○○はこれです」という表現にも「個(ge)」が必要

今回初めて「個(ge)」が登場したのでついでに覚えてしまいましょう。

「○○○はこれです」というように、「名詞」+「是」+「指示代詞」の文章の場合にも「個(ge)」を付けてあげる必要があります。

手錶是這個:腕時計はこれです

なんで?と思った方は、本ページの「これは時計」と「これは高い」の「これは」の違いをもう一度確認してみてください。

「腕時計のようなもの」が沢山ある中で、店員が「腕時計はこれです」と言葉だけ説明しても何が腕時計はわかりませんよね。

中国語も「個(ge)」を付けないと不自然さが出てしまうのです。

感覚の世界なので非常に難しいのですが…。

今回の新しい漢字

すでに記事の中で出ている漢字と瞬間中国語作文練習用に漢字を少し覚えましょう。

文法用の漢字

漢字 ピンイン 意味 備考
ge 「これ!」と指差すイメージ 個は今後モノの数え方にも登場するので、そういうものだと思う程度でOKです。

ボキャブラリー

今回は1つの名詞と3つの形容詞を学びます。

漢字 ピンイン 意味 備考
手錶 shǒubiǎo (名詞)腕時計
guì (形容詞)高い
měi (形容詞)美しい
yuán (形容詞)丸い

瞬間中国語作文

日本語訳をみて、すぐに中国語訳をできるか力試しにご利用ください。

次の文章の「▶︎」をクリックすると中国語訳(繁体字)を表示します。

腕時計は美しい

手錶很美(Shǒubiǎo gè hěn měi)
あれ・これを使わない形容詞の文章ですので「個」は不要です。

これは丸い

這個很圓(Zhège hěn yuán)

タピオカに対して使えそうな表現です。

タピオカミルクティーはあれです

珍珠奶茶是那個(Zhēnzhū nǎichá shì nàgè)

ここまで説明した上で聞かないと混乱しそうな知識を追記すると、複数形の「這些」や「那些」は個が不要です。

感覚として「これら」と言っているとき「コレとコレとコレとコレと…。」と指差すことがないのと同じです。

まとめ

今回は次の内容を中心に執筆を行いました。

  • 這(zhè)+形容詞の場合、個(ge)が必要
  • 名詞+是+這(zhè)の場合、個(ge)が必要
  • 這(zhè)と個(ge)の組み合わせは相手が認識できるかどうか

続きは「(文法編 第9回)状態を表す形容詞 PART2【3分で読める!イメージで中国語(台湾華語)学習】何かあるとすぐ消える「很」…。」をご確認ください。(2020/04/23公開)


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